全国から料理人が参拝するここでは、庖丁と箸だけで魚をさばく「庖丁式」が年に数回行われています。そんな「神様」が見守るエリアだから、南房総には旬のもの味わい深く、伝統の味今でも。
食文化から生まれる食のこだわりを求めて、南房総の旅をぜひ。
外房のアジと内房のアジでは、食感が違い、また、伝わる調理方法も違いがあるなど、こんな楽しみも南房総ならでは。
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なめろう
新鮮なアジやいわしを細かくたたき、みそを混ぜてよく練り合わせた「なめろう」。もともと漁師が漁の際に、船の上で食べたとされる古くから房州に伝わる郷土料理で、おいしくて皿までなめた、といういわれもある料理です。
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さんが焼き
なめろうを軽く焦げ目がつくまで焼いたものが「さんが焼き」。
これも、房州の家庭にも伝わる郷土の味のひとつ。
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さざえ・あわび
黒あわびの首都圏流通量25%は房総生まれ。素潜りで海へと潜り漁をする「海女漁」が古くから盛んな南房総。さざえやあわび漁も伝統的な漁法で、漁獲量全国上位。
さざえ 8月~翌年5月
あわび 5月~9月
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千葉県は伊勢海老の水揚げ高、全国上位!
南房総市では、地元で獲れる伊勢海老を「房州エビ」(房総産イセエビ)と命名し、ブランド化に取り組んでいます。新鮮なプリプリの身を刺身、天ぷらなど産地ならではのオリジナル料理にも出逢えるかも。
8月解禁~11月
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鯨料理
日本全国で5カ所しかない捕鯨基地のひとつがある和田漁港。毎年26頭のツチクジラが水揚げされ、鯨食文化は古くから南房総の郷土料理でもあります。刺身やベーコン、くじらのたれなど多彩な味わいが。
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エディブルフラワー
エディブルフラワーとは食用花のこと。キンセンカなどちらし寿司にまぶしたり、天ぷらにしたり、花料理が楽しめる宿やレストランがあります。花のまち、南房総だからこその食の楽しみ方です。
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ソラマメ
南房総ではその粘りと甘味から人気の高い品種「早生一寸」が主流。エメラルドグリーンに輝く南房総のソラマメは、塩茹ででよし、甘く煮てもよし。
4月~5月 -
ミカン
山間の傾斜地を利用して栽培されている房州ミカン。温暖な気候の南房総の地が育んだジューシーなほどよい甘さのミカンです。ミカン狩りも盛んです。
10月~1月
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房州寿司・太巻き寿司
新鮮な海の幸満点の房州寿司は、古くからシャリが大きいのが特徴。また、房総のお母さんたちが代々受け継いできた「太巻き寿司」。花をあしらったり、菜花を加えたり、見ても嬉しい美しい太巻き寿司は、イベントや体験教室でも実施中。
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房州びわ
温暖な気候に育まれた大粒の「房州びわ」は古くからの特産で、皇室への献上が続いています。全国2位の生産高で、ジューシーな味わいは初夏の定番として人気があります。
5月~6月(富浦・富山)
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食用なばな、千葉県の生産量は日本一
カルシウムや鉄分を多く含む「菜花」。冬から早春にかけて、南房総各地で生産され、家庭料理としてふるまわれています。
12月~翌年3月
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房州アクアメロン
房州アクアメロンは苗木1本から、1玉のメロンしか収穫されません。ふるいにかけられた果実はすべて摘み取られ、これぞという1玉だけが、大切に育てられます。
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牛乳
南房総は8代将軍徳川吉宗ゆかりの日本の酪農発祥地。それだけに古くから酪農も盛んで、良質の牛乳が生産されています。牛乳も房州の味覚。
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トマト
ハウス栽培で水をコントロールして、太陽をさんさんと浴びて育った甘くフルーティーなトマト。様々な品種のトマトが生産されています。南房総の里の恵み。
4月~11月 -
大葉ワカメ
富浦の大房沖でしか獲れない大葉ワカメは早春の味覚。ワカメよりも幅広でヒロメとも呼ばれています。全国的にも珍しく、生産量も少ない貴重な海の幸です。
3月~4月