アーティストと子どもたちがつくった
海辺の青空ギャラリー
普段アーティストが制作する作品とは異なり、屋外にあり続ける壁画というものは様々な人が目にすることができます。主に南房総を拠点とするアーティスト達によって制作されたこれらの壁画が、ビタミンのように人や世の中を癒やし、豊かにしてくれることを願います。この企画を実現させた南房総市、そして凍えるような海風の中、ひたすら制作に没頭してくれたひとりひとりに拍手を贈りたいと思います。力や思いや願いのこもった壁画ロードをお楽しみください。
壁画プロジェクト プロデューサー
山口 マオ
ちくらアートな海の散歩道
南房総市千倉町の千田漁港から平磯漁港までの長さ約480メートルの防波堤が「ちくらアートな海の散歩道」。最初に完成した第1工区の千田・平磯エリアです。
コンクリートの壁には、20名のアーティストと4グループの子どもたちが手がけた48点の作品が並んでいます。イラストレーターの山口マオさんが中心となり、南房総市や近隣在住のアーティストに呼びかけ、壁画制作が行われました。
千倉で生まれ育ちハリウッドで活躍した俳優・早川雪洲の肖像画、少年期をこの地で過ごしたイラストレーター・安西水丸さんの作品も並んでいます。
その後、第2工区の「くじら場壁画ROAD」、第3工区の「大川エリア」と「ちくらアートな海の散歩道」が完成しました。総延長1,525メートルに138点の作品が並んでいます。ゆったりと海沿いの道を散歩をしながら、作品にふれてみてください。
1. 千田~平磯エリア
2. くじら場壁画 ROAD
川口地区のこのエリアは「くじら場壁画ROAD」と名付けられています。このあたりの海岸は折れ曲がった地層が波による浸食を受け、切り立った岩が幾重にも並び、屏風岩と呼ばれる景勝地となっています。潮の流れに乗ったクジラが、この辺りの岩場や入り江に打ち上げられることがあったことから、古くから地元の人たちに、「くじら場」と呼ばれていたのだそうです。
3. 大川エリア
1 千田~平磯エリア 2 くじら場壁画ROAD 3 大川エリア